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タグ: 著作権

Blu-ray Discで使用されているコピープロテクト、AACSの正式版が策定されたらしい。映像コンテンツの供給者にとって、コピーが作成されること、そのコピーが海賊版として流通すること、Youtubeなどの動画配信サイトで垂れ流し状態になること、これらが問題となる。

そういう意味では、コピーが簡単なDVDというのは悪夢のようなメディアだったことだろう。AACSではこの問題を踏まえ、強力な暗号技術を用いると共に暗号キーを更新可能として暗号キーの流出に備えた。暗号キーが流出しても、暗号キーを更新することにより、更新後に発売されるパッケージでは流出した暗号キーが無意味となる。このため、AACSに対応した機器では、暗号キーの更新に対応するためのアップデート機能を備えている。

もう1つ。これが問題になっていたんだけど、アナログ出力制限。要するにHDMI端子またはHDCPに対応したDVI端子を搭載したテレビやディスプレイでしかBlu-rayが再生できなくなるというもの。

利用できなくなるのはD端子、コンポーネント端子(赤青緑)、S端子、コンポジット端子(黄)。まあ、普通のテレビで言うところのHDMI端子以外全部なんだけれども。もちろん、HDMI端子を搭載しているだけではダメで、HDMI端子を使ってBlu-rayのプレーヤーやレコーダーをつながないといけない。

スケジュールとしては、2010年12月31日に製造されるプレーヤーやレコーダーは今までどおり。その後に製造されるもののアナログ系の端子はSD解像度(インターレース)での出力に制限される。D端子を使っていても480iでしか出力できない。さらに、2013年12月31日より後に製造されるプレーヤーやレコーダーはBlu-rayのアナログ出力が一切できなくなる。

注意しておきたいのは、あくまでこれはBlu-rayのパッケージを再生する場合の制限であること。ケーブルテレビの外部チューナーが使えなくなるとか、Blu-rayレコーダーで録画した映像が見れなくなるとか、そういうことではない。Blu-rayのパッケージを買っていないのであれば、DVDのパッケージを買えばいままでどおりで何の問題もない。

今後、Blu-rayがDVDを完全に駆逐するという事態になるのかどうか、まあそこまでは無いだろとは思いつつも、無いと言い切れるものでもないので、テレビを買うときはHDMIが付いているものを選びましょう、そんな感じ。あわてる必要はないです。

AACSは、Blu-ray Discなどのパッケージソフト向けROM規格や著作権保護が必要な記録型メディアで採用されている著作権保護規格で、暗号化の仕組みやコンテンツ運用の枠組みなどが規定されているが、これまでは暫定ライセンスにて運用されていた。

Blu-rayの著作権保護方式「AACS」の正式版が策定 -AV Watch

私的録音録画補償金って結局のところ、パッケージの売り上げが落ちるから放送したものやパッケージを録音録画するなら金をよこせってことなんだよね。

最近のHDDに課金しようとかいう動きには本当にげんなりするけど、それはもちろん録音録画が関係あろうが無かろうがとりあえず取れよという姿勢についてだ。そんなアホなと思うけど、録音録画用メディアに課金するというルールの枠内で考えれば、そう思う人もいるかもね。

じゃあ、録音録画用メディアではなく、著作権を使ってビジネスをする人に補償金を課したらどうだろう。たとえば、アナログ放送はなんのプロテクトも無いから高額の補償金を課す。でも画質が良くないからちょっと割り引いてもいいかな。CDもノンプロテクトだから高額な補償金。DVDは一応プロテクトがあるからちょっと安価に。Blu-rayは結構強力なプロテクトなので結構安価に。デジタル放送はコピーワンスかコピーネバーかコピー禁止かで補償金を変更。ATRACなんてガチガチだから結構安くしてもいいんじゃないかな。

こうすれば、誤爆が無くなるし、著作権保有者も安心して使ってもらえる。

もっとも、著作物を使用してビジネスをするという段階で、使用するメディアに応じて使用料を変更すれば、補償金制度なんていらなくなっちゃうけどね......。

スラッシュドット・ジャパン | アニメは録画されると利益が減るから補償金が必要?
AV Watch の記事およびGIGAZINE の記事に詳しいが、社団法人日本映像ソフト協会(JVA)が発表した「私的録画問題に関する当協会の基本的考え方について」(資料:PDF)によると、タイムシフト目的の私的録画 (自分の好きな時間に鑑賞するための録画) は避けられないが、「何らかの損失が」映像制作者に還元されないのは正当ではないそうだ。

著作権保有者の家族や孫の生活は著作権によって守られなければならない(松本零士や三田誠広の主張)のに、なんで世界の発展に貢献している技術者などの生活は自己責任で守らねばならないのかということは思っていたけど、id:cloudlandのような指摘は思いつかなかった。とてもうまい。

今や著作権の権利団体は、技術の恩恵を勝手に掠め取る、技術開発に対するフリーライダーになりつつあるのではないだろうか。著作権者は、コンテンツを勝手に流通させる「フリーライダー」を批判する。しかし、著作権者は消費者の自由度の拡大に何も貢献していないにもかかわらず、その対価を取ろうとしている。そういう意味で、彼らもまた技術を進歩させてきた人達の努力にただ乗りしようとしているのだ。

フリーライダーは著作権の権利者のほうではないのか? - 雲の向こう側

びっくりした。

こういう人たちとは、文化とは何かという定義から議論しなきゃいけないんだろうか。

とりあえず「消費できるものは文化ではなく商品です」とだけ言わせてもらおう。

「文化の視点で補償金制度の見直しを考えてもらいたい」と語るのは、日本音楽著作権協会(JASRAC)常務理事の菅原瑞夫氏。「権利者は文化の担い手だが、文化を享受する国民は、単に文化を消費するだけでなく、文化の後援者であるべき。そこには、経済的なスポンサーシップも必要になる」

権利者団体が「Culture First」宣言、文化保護で補償金の拡大求める

実演家著作隣接権センターの椎名和夫氏は確かに、コピーワンスやスクランブルは権利者のあずかり知らぬところで導入された制度だと、これまでも指摘してきた。

しかしなあ、フーリオが出てきただけで、ここまで風向きが変わるかなー。「王様は裸だよ!」と指摘してくれる子供はフーリオだったのか!って言いたくなるよね。

それにしても、フーリオの、B-CASの仕組みを根底から台無しにする仕様を知ったときは皮肉のスパイスが効きすぎてて胸焼けしたけど、それ故にここまで話が大きくなったのかな。プロテクトを破ったとかそういう手段じゃなくて、プロテクトを無視だもんなあ。ドアに鍵じゃなくて無断立ち入り禁止の張り紙張ってたら、普通にドアを開けられて立ち入られたみたいな。

デジタル放送の暗号化に疑問の声が相次ぐ、総務省の検討委員会

現在のデジタル放送は、スクランブルがかけられた放送波をチューナーで受信し、チューナーではB-CASカードによりスクランブルを解除した後、出力時に再度DTCPやCPRMといった暗号化を施すという仕組みとなっている。スクランブルの解除に必要となるB-CASカードは、こうした仕組みを守っていると認定された機器にのみ発行されるため、スクランブルの解除は困難であるとされてきた。

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