尼崎の鉄道事故はたいへん重大な事故であり、亡くなった方や遺族の方にはどんな言葉をかけられるのかまったくわからないという心境ではあるのだが、ほとんど関連の報道を見ていない。現場の様子や亡くなった方、怪我をされた方の人数などは情報として入っているけど。

たまたま、無知は犯罪〜尼崎事故を見て思ったことを読んで、断片的に入ってくる情報と少ない情報から導き出した批判コメントなどを見る気にはなれなかったからかもしれないと思うようになった。

現時点で鉄道の利用者として得られる教訓はやっぱり前の方は危ないかもしれないという程度だと思う。もちろん、乗っていた方の安否や、救出活動、復旧活動がどの程度すすんでいるかといった情報はきちんと報道すべきだ。しかし、今は犯人探し、原因追求を報道の立場で行っても答えは得られない。情報が不十分だからだ。そういう報道がまったくの無意味とは思わないけど、見る側としては、そういったことは頭に入れておく必要がある。

JR西日本が発表しているのは、あくまで発表時点での速報であり、結論ではない。置き石発表が責任転嫁だとか、オーバーランの正確な距離を隠蔽していたとか、そういう追及の仕方はまったく筋違いであることを指摘しておきたい。数ヶ月にわたってそういう状況であれば責任転嫁であり、隠蔽かもしれないが、JR西日本が大混乱に陥っているのは誰が見てもわかる。数日のうちにコメントが変わってしまうのはそれでも早く情報を出そうとしているからだ。この姿勢は評価すべきだし、その結果誤った情報を流してしまうのは仕方の無いことだ。

もちろん、今回のような事故が起きることを未然に防げなかったJR西日本の罪は大きい。しかし、情報を読み誤って見当違いの批判をしたのでは意味が無い。批判するのは調査結果と今後の対策が発表されてからでも遅くは無いと思う。

追記(22:12):
列車事故もすばらしい記事です。また、「mm/memo」でもよい記事を探すことができます。

追記(4/28):
JR事故が経営者の責任じゃないならいったい誰の責任だというのかは主張が明確ですね。スピードと安全をどのように両立させるか、このエントリで紹介したブログを見れば、これから出てくるであろう再発防止策が果たして意味のあるものか、無いものか、簡単に理解できると思います。技術的なことではなく、体質の問題ですね。